外壁塗装の際の挨拶、業者のみじゃない方が良い場合について解説します！

外壁塗装を行う際、工事が始まる前にしっかりと近隣住民に対して挨拶を行っておくことで施工中に発生するであろう臭いや騒音に対して理解を得る事ができます。外壁塗装を施工する業者は依頼主の方と近隣の方の関係を良好に築くため、またどうしても出てしまう音や臭について近隣の方に理解頂くことで施工中のトラブルを防ぐためほとんどの場合行います。

業者が挨拶するだけでも近隣住民の方は「これから工事があるんだな」「騒音や臭いはこの日からこの日までか」等と把握する事ができる為十分ではありますが、実際依頼した方も一緒に挨拶を行うことでより丁寧な印象を受けます。「うるさいな」と感じた際でも「丁寧な人だったから我慢するか」「外壁塗装はお互い様だから」といったような気持ちになりやすいでしょう。

外壁塗装に合わせて近隣住民の方へ挨拶する際には工事が始まる前、出来るだけ早いタイミングで挨拶を行っておく方が了承も得やすく丁寧な印象を持ってもらえます。工事が始まってからや何か起きてからではあまり印象良く受け取ってもらえないため、挨拶をするのであれば工事の一か月～一週間前を目途に行うと良いでしょう。

挨拶の内容の一つに「何の工事をするのか」を含めます。ただ「迷惑をかけるので」だけですと相手も不安になってしまいます。「外壁塗装を行います」と伝えるだけで安心し納得しやすくなりますので、まずは何を行うか工事の概要を伝えましょう。

外壁塗装を行う際には必ず「足場」を組みます。足場を組む時、またその足場を解体する時には必ず大きな音が出てしまいます。防音シートを張って行う事もできますが、大きく費用がかさんでしまうため中々難しいでしょう。足場だけでなく塗装前に高圧洗浄を行う際にも大きな音が発生します。この時に発生する音についても挨拶の際には伝えておいた方が良いと言えます。

外壁塗装に使用する塗料はどうしても臭いがするものです。特に「油性塗料」は希釈液に「シンナー」を使用するため、強い臭いが発生し、人によっては頭痛や吐き気を起こしてしまう事もあります。この臭いは住宅に住んでいる方はもちろん、風に乗って近隣住宅まで流れる可能性が高いです。また臭いの少ない「水性塗料」も塗料特有の臭いはありますので、気になる方は気になる可能性があります。こうした臭いに関しても理解と了承を得た方が良いでしょう。

「突然始まっていつ終わるか分からない」となると不安になるものですが、しっかりと「いつからいつまで」伝えることで近隣の方も安心することができます。また足場を組む日や解体する日、塗装を行う日を大体伝える事で近隣住民の方も「この日は大きな音が出る」「この日は臭いがする」と分かった上で対策が取れるため、挨拶の際にも理解を得やすいでしょう。

「依頼主の連絡先」と「施工会社の連絡先」も伝えておくことで、近隣の方ももし何かあった時どこに連絡すれば良いのか分かり安心できますので、挨拶の際に沿えておくと良いでしょう。施工会社までしっかり記載しておくことで万が一トラブルが起きた際の責任の行方も明確になります。

口頭で挨拶を行うだけでは相手も内容を忘れてしまいますし、何かあったときの連絡先まで覚えていられません。また、もし予定が合わなくて挨拶できなかった際に工事の内容を伝える術がありませんので、挨拶の内容は用紙に印刷し一緒に渡すようにした方が良いでしょう。

挨拶の際に手土産は必ずしも必須ではないですが、あった方が近隣住民の方と良好な関係を築く上で有効です。何も持たずに挨拶だけ伺うよりも、何かを手渡して説明した方が相手の印象も良く、また挨拶もしやすい事かと思います。外壁塗装を行う時の挨拶は手土産を持っていくことをおすすめいたします。また、「のし紙」はあっても無くても大丈夫ですが、つけておくのが無難です。

外壁塗装で挨拶を行う際にはタオルや石鹸といった消耗品がよく選ばれます。お菓子等の食べ物も手土産としてはありますが、物によっては相手が食べられなかったり日持ちがしなかったりして万人には向きません。貰っても困らない日用品から選ぶのが無難でしょう。

外壁塗装の際に挨拶はあくまで「工事を行うので、何かご迷惑をおかけするかも知れませんがご容赦ください」という意思を伝えるものです。そのため手土産には高価なものを渡す必要はありません。あまりに高い物を渡しても相手を恐縮させてしまいますので、もらっても困らない日用品の中からあまり高くない物を選びましょう。

外壁塗装を行う際に挨拶した方が良い範囲としては、自宅の正面の３軒、後ろの３軒、更に両隣の2軒の計８軒が基本です。また、これは敷地の形によって隣接する家も増えるため、自宅の場所によっては更に１軒２軒と増える事もあります。

敷地の形が特殊であったりして挨拶する家に迷うようであれば業者と相談することもおすすめです。普段挨拶周りをしている業者であれば「この形の敷地であればここまで」といったアドバイスが出来る事もあるでしょう。

しっかり養生をしていても風等で塗料が飛散し、周囲に飛んでしまう可能性もゼロではありません。そうした際に近隣住民の方の自動車に飛んでしまったり住宅に飛んでしまったりした場合にはトラブルになってしまいます。職人も細心の注意を払って塗装を行いますが、万が一こうした事が起きてしまった場合には塗装業者の責任問題となりますため、業者が対応してくれます。また、騒音や臭いに関する苦情やトラブルに関しても業者が対応してくれるはずです。挨拶文には窓口となる業者の連絡先と担当者を必ず記載しましょう。