防水工事の種類別工法!それぞれのメリットデメリットも解説します!
2024/03/22
こんにちは!山形市に拠点を持つ外壁塗装専門店『PRIDE』です。
弊社では外壁や屋根の塗装の他、防水工事のご依頼もお受けしております。防水工事も外壁塗装や屋根塗装同様、紫外線や雨風等でだんだんと摩耗し劣化していきます。その劣化を放置しているとそこから漏水や雨漏れに繋がり、内部の建材を痛める原因にもなってしまいます。
そのため防水工事も十数年に一度(施工内容によって耐用年数が違います)はメンテナンスし、必要に応じて補修や再施工を行う必要があります。
この記事ではいくつかある防水工事の種類とその工法、また工法別のメリットやデメリットについてお話させて頂きます!
目次
防水工事の種類8選!
ウレタン防水
ウレタン防水の工法
ウレタン防水には主に2種類の工法があります。「密着工法」と「通気緩衝工法」です。
・密着工法
ウレタン防水密着工法は、下地に直接ウレタン樹脂を塗っていく工法です。直接塗るのみで防水層を形成する場合と、1度ウレタン樹脂材を塗った後に塗膜を補強するためにメッシュの布を張って補強し、その上からまたウレタン樹脂材を塗って防水層を形成する場合とあります。メッシュの補強布を間に入れる事でひび割れなどに強くなります。
・通気緩衝工法
密着工法だと下地から出てきた水蒸気によって膨らみが出る恐れがある場合に使用される工法です。下地の上に通気緩衝工法シートを張り、その上からウレタン樹脂を塗っていきます。シートには溝がついており、湿気がその溝を通って脱気筒から抜けていきます。湿気が筒から抜けていく事で防水層が水蒸気などで膨らんでしまう事を防ぎます。
ウレタン防水のメリット
ウレタン防水のメリットはいくつかあります。
・つなぎ目ができない
ウレタン防水は液体状のウレタン樹脂を塗り重ねて施工されます。そのため防水層につなぎ目が出来ず、シート防水施工のようにシートとシートのつなぎ目から漏水するといった心配もありません。
・他の防水工事に比べると施工も簡単で安い
ウレタン防水は他の防水工事に比べて施工が簡単で安価である事もメリットです。施工が簡単なため多くの職人が施工する事ができます。
・どんな形の場所にも施工可能
ウレタン防水は液体状のウレタン樹脂を使用しそれを流したり直接塗ったりすることで施工するため、どんな形の場所にも施工する事が可能です。また、防水層が劣化し塗り替えが必要となった際にも上から塗り重ねる事で再度防水性を取り戻す事が出来ます。前回の防水工事がどの工法であったとしてもその上から密着する点もメリットです。
ウレタン防水のデメリット
安価で綺麗に施工できるウレタン防水ですが、いくつかデメリットもあります。
・手作業で施工するため塗膜が均一にならない
ウレタン防水は液体状のウレタン樹脂を手作業で塗っていくため、中々完全に均一な塗膜にはなりません。そのため防水性能をしっかりと確保するため厚みを測る機械等を用いて丁寧に施工します。
・乾燥に時間がかかる
ウレタン防水工事はウレタン樹脂が乾燥して防水層を形成するのに時間がかかる点もデメリットです。そのためマンションの廊下など、長時間人が通れなくなると困るような場所への施工は向いていません。
・定期的にトップコートを塗り替える必要がある
比較的安価で施工できるウレタン防水ですが、長く防水性能をもたせるためには定期的なメンテナンスと防水層を保護するためのトップコートを塗り替える必要があります。
・施工が簡単なため悪徳業者が粗悪な施工をする可能性も
ウレタン防水は施工が簡単で多くの職人が施工できる反面手抜きが出来てしまう工事でもあり、悪徳業者によって粗悪な施工をされてしまう可能性もあります。
アクリルゴム防水
FRP防水
FRP防水のデメリット
・施工費用が高い
FRP防水は施工する箇所や施工方法を間違えなければ防水性能も高く優秀な防水工事です。そのためウレタン防水や後述するシート防水工事と比べると施工費用が高くなってしまいます。
・施工に向かない箇所がある
FRP防水で形成される防水層は軽くて強いですが、その分硬く伸縮性がないため、下地の素材によってはヒビ割れやすいデメリットがあります。そのため施工場所が伸縮性のある木材等への施工は小面積にしか行えず、また地震が起きた際にもヒビ割れを起こしてしまう可能性もあります。
・紫外線に弱い
FRPはプラスチックのため、FRP防水は紫外線に弱いです。そのため定期的にチェックし、トップコートを塗り替える必要があります。
ゴムシート防水
ゴムシート防水のデメリット
・複雑な形には施工しづらい
ゴムシート防水のデメリットとして、形が複雑な箇所には施工しづらいといったものがあります。ゴムシートを密着させる事で防水性能を高めるため、室外機が多く設置されている場所や凹凸がある場所等にはゴムシート防水は向いていません。
・機械固定工法では騒音と振動がする
2つあるゴムシート防水のうち、「機械固定工法」では機械を用いてゴムシートを固定していきます。下地に金具を取り付ける際のドリルの音と振動がどうしても下の階へ響いてしまいます。
・鳥害を受ける可能性がある
ゴムシートは塩ビシートと比較しても薄く、鳥によってついばまれたりした際には穴が空いたりして防水層が壊れてしまう可能性があります。
塩ビシート防水
アスファルト防水
アスファルト防水の工法
アスファルト防水には主に3種類の工法があります。
・常温工法
冷工法や自着工法とも呼ばれ、シールのようなゴムアスファルト粘着層を持つルーフィングシート(防水機能のあるシート)を下地に張り付けていき防水層を作ります。後述のトーチ工法や熱工法に比べると火を使用しない分安全で主流な工法です。ただし工費が高いため、他の工法と併用する事もあります。
・トーチ工法
トーチバーナーを使用しアスファルトでコーティングされた不織布シート(防水シート)を炙って張り付けていく工法です。後述する熱工法に比べると臭いや煙の影響も無く、比較的採用しやすい工法です。
・熱工法
大きな窯を使って溶かしたアスファルトを使い、ルーフィングシートを積み重ねて防水層を作ります。220~270度にも及ぶ熱が発生するため火災の危険があり、また煙が大量に発生し独特の臭いも漂いますので、施工には周囲の環境への配慮が必要となります。
超速硬化ウレタンスプレー防水
ウレタンスプレー防水の工法
・清掃
塗装面を綺麗に洗浄します。
・養生
スプレーの吹き付けによって施工するため、塗料が意図していない場所に飛散してしまわないようにしっかりと養生します。
・ウレタンスプレー吹き付け
清掃を行い養生が完了したら超速硬化ウレタンを専用の機材を用いて吹き付けていきます。硬化時間がとても短い為2度塗
・トップコート塗布
ウレタンスプレー防水が終わったらしっかりとトップコートを塗っていきます。このトップコートを塗り替える事によってより長い間防水性能を保つことが可能です。
ウレタンスプレー防水にもウレタン防水等と同様に下地に直接吹き付けていく「密着工法」や下地と防水材の間に絶縁シートを挟んで施工する「通気緩衝工法」といった工法があります。
ウレタンスプレー防水のメリット
・硬化までの時間が短い
手塗りで行うウレタン防水は10時間ほどの硬化時間が必要でしたが、超速硬化ウレタンスプレーはわずか30分で歩行可能なほど硬化します。また3分ほどで上から塗り重ねる事が出来るようになるため、非常に施工時間を短くする事ができます。
・耐用年数が長い
ウレタンスプレー防水は最長で20年ほどの耐久年数を持っており、長期間防水性能を保つ事ができます(定期的なトップコートの塗り替えをする事によって長くもたせる事ができます)
・幅広い用途
超速硬化ウレタンスプレー防水は硬化時間の短さと塗膜の強さ、スプレー吹き付けという塗装方法によってあらゆる場所への施工が可能です。
・品質を保てる
ウレタンスプレー防水では専用の機械を使用して施工に必要な温度や液圧等をコントロールし吹き付けて塗装するため、手塗りのウレタン防水等に比べると品質が管理されている分天候や季節によって品質が左右される事が少ないです。
ポリマーセメント防水
まとめ
防水工事の種類別に工法を紹介してきました。防水工事の中では比較的スタンダードで液体の防水材を塗り付けていくため複雑な形の場所にも施工できる「ウレタン防水」や「アクリル塗装」からはじまり、既製品を使用するため品質が一定に保たれやすいゴムシートや塩ビシートを敷き詰めて施工する工法、多くの実績を持つアスファルトを溶かして施工するアスファルト防水の熱工法、吹き付けて3分後には上から塗り重ねていく事のできる超速硬化ウレタンスプレー防水等々、施工場所や下地、お客様のご要望やご予算に合わせて最適な防水工事の工法があります。それぞれの工法にはメリットやデメリットがあり、お客様にとって最適な防水工事の方法が違います。そのため施工業者によく相談の上、最適な施工方法を選択しましょう。
山形の外壁塗装専門店
山形の外壁塗装専門店『PRIDE』では、外壁塗装や屋根塗装はもちろん、防水工事のご依頼もお受けしております。雨漏りでお困りであったり、防水のメンテナンスや再施工をお考えである場合にもお気軽にご相談頂ければと思います。外壁塗装専門店『PRIDE』では塗装サービスを通してお客様の日々の生活をよりよいものにしていければと考えております。
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