スレート屋根のカバー工法とは?メリットやデメリットを簡単解説
2024/04/16
こんにちは。外壁塗装専門店PRIDEです。
住宅にスレート屋根を採用している方の中で、
「スレート屋根の塗装を考えてる。劣化がみられるけどうちは塗装できるのかな。それとも他に方法があるのかな」
「スレート屋根を塗装するよりもずっと長く綺麗に保ちたい。何か方法は無いだろうか」
と疑問をお持ちの方もいらっしゃるかと思います。
スレート屋根はもちろん塗装を行う事も可能ですが、場合によってはカバー工法を行った方が良い場合やむしろカバー工法しかできない場合、もしくはカバー工法もできずに葺き替えするしかないという場合も中にはあります。
ではスレート屋根に施工できるカバー工法とは一体何なのか、またどういった状態のスレート屋根の場合にはカバー工法をした方が良いのか、カバー工法もできず葺き替えするしかないのかについて解説いたします!
目次
スレート屋根のカバー工法とは?
スレート屋根のカバー工法とは、スレート屋根の上から軽い屋根材を重ねてカバーするように張っていく工事方法の事を指します。カバー工法には大きく分けて2種類あります。
「直接下葺き材カバー工法」
直接下葺き材カバー工法とは、古い屋根の上に直接防水シートを張り、その上から新しい屋根材を重ねていく工法です。基本的には屋根材を支えている板の状態が良い場合に使用できます。
「野地板増し張りカバー工法」
野地板増し張りカバー工法とは、古い屋根の上に屋根材を支えている板を張り増しし、その上から防水シートを張って新しい屋根材を重ねていく工法です。
カバー工法ではどちらの工法も最終的には新しい屋根材を上から重ねていくことになります。
どんな時にカバー工法をする?
・屋根材自体の耐用年数期限が迫ってきている場合
屋根塗装は行ことで屋根材を雨や紫外線から守る事ができますが、スレート屋根の屋根材自体の寿命を延ばすものではありません。そのためスレート屋根に使用されているスレート自体が劣化しており、屋根塗装をしたとしても塗料の耐用年数に満たずにスレート屋根が壊れてしまう可能性がある場合にはカバー工法をした方が良いでしょう。
・総費用を抑えたい場合
スレート屋根のカバー工法は屋根塗装をするよりも費用がかかりますが、一方で葺き替えするよりコストを抑えて施工する事ができます。スレート屋根は2004年以前に製造されたものに関してはアスベストが含まれている事が多いため、葺き替えをする場合には撤去費用の他にアスベスト処理費用がかかり葺き替え費用が割高になってしまう可能性があります。そのため葺き替えをするよりもカバー工法をした方がよっぽどコストを抑えて屋根を綺麗にすることができます。塗装しても塗膜よりもスレート屋根の寿命の方が早く来るという場合には葺き替えするよりもカバー工法をする事をおすすめします。
カバー工法が出来ないスレート屋根の状態
・屋根下地が痛んでいる
屋根下地自体が痛んでいる場合にはカバー工法をしたとしても十分な耐用年数を保てないためカバー工法を行えません。屋根下地自体が痛んでしまっている場合には屋根の葺き替えをして屋根下地ごと取り替える必要があります。例えば築40年以上経っている場合には屋根下地が痛んでいる可能性が高いため、カバー工法が行えない可能性が高いです。
スレート屋根のカバー工法のメリット
・施工中もそのまま過ごせる
カバー工法は現在の屋根がそのままに上から屋根材を被せる施工を行いますので、屋根を撤去する事がありません。そのため施工している間もそのまま住宅で過ごす事ができます。
・古い屋根材を撤去する必要が無い
古い屋根材を撤去し葺き替えをするよりも安く屋根を綺麗にし、耐用年数を伸ばすことができます。またスレート屋根はその製造年月によってアスベストを使用している製品がありますので葺き替えの際に撤去するのにも割高になってしまいます。カバー工法は屋根材を撤去しないため、こうした撤去費用もかかりません。
・耐用年数が30年以上
カバー工法は素材や屋根下地の状態にもよりますが耐用年数が30年以上と長期間となっています。屋根塗装をするよりも長期間屋根を綺麗に保つことができます。
スレート屋根のカバー工法のデメリット
・耐震性が落ちる
スレート屋根のカバー工法は既にあるスレート屋根の上から屋根材を被せて施工する方法です。そのため新しく上から施工した屋根材の分屋根が重くなります。屋根が重くなる分、住宅全体の耐震性は少し落ちます。ただしカバー工法に使用される屋根材は薄くて軽くまた丈夫な金属屋根ですので、住宅が持つ耐震性への影響はとても少ないとされています。
・部分補修が難しい
かん合式と呼ばれる工法で施工した場合、強風に強い一方一部が剥がれてしまうとその部分だけ補修する事が難しいです。その一部を補修するために破損した箇所の上下左右の屋根材も剥がす事になり、費用がかさんでしまいます。
・屋根下地の状態によっては施工できない(もしくは長持ちしない)
スレート屋根のカバー工法は現在の屋根材を葺き替える事なく上から屋根材をカバーしていく工法です。そのためもちろん屋根下地の状態はそのままとなります。屋根下地が劣化していたりその状態によってはせっかくカバー工法をしたとしても下地が長持ちせず結局葺き替えしなければならなくなってしまう可能性があります。
スレート屋根のカバー工法にかかる費用
スレート屋根のカバー工法にかかる費用は屋根の面積にもよりますが大体100万~150万ほどとなります。一般的な屋根塗装に比べても高い施工費用となりますが、その分耐用年数も長く葺き替えも必要ありません。
まとめ
スレート屋根のカバー工法について解説してまいりました。カバー工法とは、既存の屋根材を撤去することなく、上から新しい屋根材を重ねる工法を差します。カバー工法は屋根塗装に比べて費用が多くかかりますが、その分耐用年数も長く長期間安心して過ごす事が出来るようになります。カバー工法は屋根の下地の状態によっては施工できず葺き替えが必要となってしまいますので、もし葺き替えになることを避けたいという場合にはカバー工法で屋根の補修する事を検討してみましょう。
----------------------------------------------------------------------
外壁塗装専門店PRIDE
住所 : 山形県山形市江俣4-4-43
電話番号 : 023-676-6155
----------------------------------------------------------------------