光触媒塗料の弱点について解説！汚れにくい一方デメリットも

こんにちは。山形市にある外壁塗装専門店PRIDEです。

皆様は光触媒塗料について聞いた事がございますでしょうか？光触媒塗料とは汚れにくく、また汚れたとしてもその汚れを塗膜の性能でセルフで分解し綺麗な状態を保つ事のできる塗料の事を指します。

これだけ聞くとメンテナンスしなくても長期間綺麗な状態を保ってくれる便利な塗料ですが、一方で光触媒塗料にも弱点が存在しています。

本日はそんな光触媒塗料の弱点について解説させて頂きます！

光触媒塗料の弱点①無機質系の汚れには対応できない

光触媒塗料の持つセルフクリーニング機能は雨だれやチリやホコリ、排気ガスのような油脂汚れなどの有機系の汚れは分解する事ができますが、サビなどの無機質系の汚れは分解することができません。光触媒塗料は確かに汚れにくく汚れてもある程度綺麗に保ってくれますが、全ての汚れに対応できるわけではない点に注意です。

光触媒塗料の弱点②効果を発揮するには光と雨が必要

光触媒塗料は太陽光を浴びて紫外線を受けて初めて汚れを分解する事ができます。そのため常に日陰になってしまうような場所では光触媒塗料の持つセルフクリーニング性能は発揮されにくい点が光触媒塗料の弱点です。また、分解された汚れは雨を受ける事で流されていくため、太陽光が当たったとしても雨が当たらない場合には性能を発揮しづらいです。そのため太陽光や雨を受ける面のみ綺麗に保てている一方、ずっと日陰になっているような箇所の汚れが目立ってきてしまう可能性があります。

光触媒塗料の弱点③ひび割れやすい

光触媒塗料は塗膜が固いためひび割れしやすい傾向があります。地震や強風等や周辺環境から受ける振動などで塗膜がひび割れてしまう可能性があるのも光触媒塗料の弱点です。

光触媒塗料の弱点④選べる色や艶が限定される

光触媒塗料には白色原料である酸化チタンが多く含まれています。というのも、セルフクリーニング性能を発揮し汚れを分解する性能を持つのが酸化チタンであるためです。酸化チタンは白色であるため、白がベースとなっている色が多く色によっては濃い色もありますが十分な性能の発揮して欲しい場合にはあまり濃い色を選ばない方が良いでしょう。

光触媒塗料の弱点⑤酷い汚れは落ちない

光触媒塗料は鳥のフンなどの強い汚れは光触媒塗料では取り切る事ができず残ってしまう可能性が高いです。落ちない汚れはそのまま放置してしまうとその箇所のみ劣化が早くなってしまう可能性もありますので水を使用して手作業で綺麗にする必要があります。

光触媒塗料の弱点⑥屋根用の塗料が無い

光触媒塗料には現在屋根に塗装できるものがありません。そのため屋根塗装の際には光触媒塗料は選ぶことができないのも光触媒塗料の弱点です。屋根こそ光を最も多く受け雨にもさらされる場所になりますので屋根にこそ光触媒塗料を使用したくなるかも知れませんが、商品がありませんので他に耐候性が高かったり耐用年数の長い塗料を選ぶ必要があります。

光触媒塗料の弱点⑦高い

光触媒塗料はその性能の高さに比例して施工にかかる費用も高くなってしまう点も光触媒塗料の弱点です。その費用はなんと外壁塗装によく使用される通常のシリコン塗料の約2倍ほど。価格帯としてはシリコン塗料よりグレードの高いフッ素塗料や無機塗料と同等くらいの価格です。

光触媒塗料とは太陽光に当たる事によって紫外線を受けて汚れを分解し外壁を綺麗な状態に保つ塗料です。具体的な性能としては、光触媒塗料に含まれている酸化チタン（光触媒）が太陽光（紫外線）に当たる事によって分解力と親水性を発生します。酸化チタンが発生させた活性酸素は空気中にある汚染物質を分解し、汚れにくく臭いの除去もすることができます。また親水性によって雨が塗膜に引っ付きやすい性能も持っており、その特徴から分解し浮き上がった汚れを雨を受けて流す事ができます。光触媒塗料が持つ性能のうちこの2つの特徴が代表的で、セルフクリーニング機能とも言われます。また光触媒塗料の塗膜は静電気をもちにくいため、ホコリなどの汚れを寄せ付けにくい特徴もあります。

光触媒塗料は汚れにくく汚れても太陽光を受けて汚れを分解し雨を受けてその汚れを洗い流すセルフクリーニング機能を持つ高性能な塗料です。汚れにくい一方いくつか弱点を持っており、例えば紫外線を受けて汚れを分解するため太陽光の当たらない箇所では光触媒塗料が性能を発揮しにくく、また雨を受けて汚れを洗い流すため雨を受けられない箇所では汚れが落ちにくい傾向があります。また性能に比例して施工コストも高いため、見積もりを見て驚いてしまうかも知れません。またサビなどの無機性の汚れについては分解する事ができないため、別途綺麗にする必要があります。

光触媒塗料は高い性能を持つ一方弱点も多くあるため、塗装に使用するためには光触媒塗料の持つメリットとデメリットをよく理解した上で使用する必要があります。