経年劣化による外壁塗装は火災保険は使えない！その理由と適用できる場合について

こんにちは！山形市の外壁塗装専門店PRIDEです。

皆さんの中にも住宅の火災保険に加入されている方が多くいらっしゃるかと思います。加入されている火災保険の内容に外壁塗装に対して使える場合がある事をご存じでしょうか？実際に自然災害などで受けた被害に対して火災保険が使用出来たことで外壁塗装などの工事費用を自分で負担せずに行う事ができたという事例もあります。外壁塗装は1回行うのに100万以上かかる場合もありますので、火災保険を使用して外壁塗装などの住宅の修繕費を補填できると助かりますよね。では経年劣化に対して火災保険は使えるのでしょうか？火災保険を適用して外壁塗装を行える場合と火災保険が適用できない場合についてお話させて頂きます。

経年劣化を理由とした外壁塗装には基本的に火災保険は使えません。火災保険は雨や風、火災や雷などの災害での損害に適用されるもののため、経年劣化を理由とした外壁塗装には適用されないのが通常です。また加入時のオプションによって洪水や物体飛来等に対する損害についても保証対象を増やす事が出来ますが、いずれにしても経年劣化は補償対象にすることはできません。

経年劣化というのは長い年数をかけて自然と劣化していく事を指します。何を理由として経年劣化しているのかは様々（紫外線や雨風、湿度や温度など様々な原因で外壁や屋根、またそれらを保護していた塗膜は劣化します）ではありますが、いずれにしても経年劣化は避けようのない事です。経年劣化はどのような外壁や屋根などにも起こる事で経年劣化による屋根塗装や外壁塗装は必ず必要となってくることから火災保険は適用されません。

・故意で起こした損害

故意で起こした損害の補修のためには火災保険は保障対象外です。

・施工不良の場合

塗装業者が故意に手抜き工事をして起こった施工不良や故意でなくても起こってしまった施工不良に対しては火災保険は使えません。

・地震による損害

災害で発生した損害について保障する火災保険ですが、地震による損害に対しては補償されていません。例えば地震を原因とした火災で受けた損害については適用されません。地震による損害に対する補償が欲しい場合には別途地震保険に加入しておく必要があります。なお地震保険は火災保険と一緒に加入する必要があります。

火災保険は基本的には「災害で発生した損害について」保障しているものですので、災害以外を原因とした外壁塗装などには適用されません。もし迷う場合には契約書を確認したり、直接保険会社に問い合わせをしてみることをおすすめします。

【災害を原因としていても火災保険が適用されない場合】

・損害から3年を越えている

火災保険を適用して外壁塗装費などの補填をするためには実際に損害を受けてから3年以内の申請を行う必要があります。また、3年以内であれば災害を原因とした損害で外壁塗装を自費で行ってしまっていても保険金の請求が可能です。

・免責金額よりも高い補修費

火災保険が適用できる範囲には免責金額があります。例えば免責金額が30万だった場合、工事費に100万かかったとすれば保険金として支払われるのは70万となります。また実際にかかった工事費が免責金額よりも少ない場合には火災保険を適用して保険金を受け取ることはできません。

・契約内容をよく確認する

契約内容をよく確認し、受けた損害に対して内容がカバーされているのかよく確認しましょう。もし「これは適用されるのかな」と迷う場合には直接保険会社に確認することをおすすめします。また火災保険が適用されるのは災害が起こってから3年以内という条件もあるため申請する場合には早めに動きましょう。

・記録を取っておく

災害を受けて損害が出た場合にはすぐに片付けたくなってしまうかも知れませんが、まずは被害状況について写真を撮って記録を残しておくことをおすすめします。いつの自然災害でどの箇所にどれくらいの損害が出たのか記録しておく事で保険会社が損害状態について把握しやすくなりスムーズな申請に繋がります。

経年劣化を原因とした外壁塗装には火災保険は適用する事ができません。火災保険が適用されるのは基本自然災害による損害のみとなっているため、経年劣化に限らず塗装業者の施工不良による損害などにも適用されない点には注意が必要です。また、外壁塗装をする際に火災保険を使用できない場合には助成金を使用することで外壁塗装の一部を助成金で賄う事が出来る可能性があります。助成金を使用した外壁塗装については助成金を支給する市や助成金の種類などによって適用できるかどうかが違うためよく確認しておくことをおすすめします。また助成金は適用できる枠の数が決まっているため、火災保険が使えない場合などに助成金を使用して外壁塗装を行う場合には早めに申請することをおすすめします。