コロニアル屋根の寿命はどれくらい?耐用年数を伸ばすには?
2024/06/05
こんにちは!外壁塗装専門店PRIDEです。
皆さんは「コロニアル屋根」についてご存じでしょうか?「自分の家はコロニアル屋根だ」「リフォームの際にコロニアル屋根にしようと思っている」「聞いたことあるけど知らない」等々、様々かと思います。
中には「コロニアル屋根にしようと思ってるけど実際寿命ってどれくらいなんだろう」と思われている方もいらっしゃるかも知れません。
本日はそんな方たちに向けてコロニアル屋根の寿命と発生する劣化症状についてお話させて頂きますので参考にしていただければと思います。
目次
コロニアル屋根の寿命は約20年~25年
コロニアル屋根の寿命は約20年~25年と言われています。しかしコロニアル屋根にも種類があり、その種類によってそれぞれ寿命が違うためご紹介いたします。
・ニューコロニアル(寿命:30年以上)
ニューコロニアルはアスベストを使用して製造された非常に耐久力の高い屋根材です。高耐久なニューコロニアルは屋根材としては非常に優秀でしたが、製造する際に使用されるアスベストが人体に悪影響を及ぼす事が判明し製造が禁止されてから製造されていません。屋根塗装を行う際はニューコロニアルであっても通常通り塗装いたします。葺き替えでの屋根補修も可能ですがニューコロニアルはアスベストが含まれているため撤去し廃棄するのにも特別に費用がかかります。そのため葺き替え工事が必要になるほど放置はせず、その前にカバー工法を行い屋根の補強をすることをおすすめします。
・コロニアルNEO(寿命:15~20年)
コロニアルNEOはアスベストを含んだ製品の製造が禁止されてから上記のニューコロニアルに代わって製造されるようになったコロニアル屋根です。しかしアスベストのような屋根材に高い耐久を持たせされるような素材は中々見つからず、ニューコロニアルに比べて大幅に耐久力を落としてしまっています。10年経過すると小さなひび割れや欠けなどの劣化症状が出てきます。コロニアルNEOは耐久力が低く、塗装の為に職人が上に乗っただけで割れてしまうため屋根塗装での補修は向いていません。そのためコロニアルNEOで作られたコロニアル屋根の補修をする場合には葺き替えかカバー工法をおすすめします。
・コロニアルクァッド(寿命:約30年)
コロニアルNEOを経て現在主流となっているのがコロニアルクァッドです。アクリルコートと基材、中間層から作られており、高い耐久性を持っています。また塗装が劣化しても色あせしにくいのが特徴です。約30年の寿命を持っていると言われている一方、まだ販売されてから十数年ほどしか経っていないため実際の耐久性や寿命については検証しきれていない点はデメリットです。他の屋根材と比較するとコストも安く耐久力もあるため人気のある屋根材です。
そもそもコロニアル屋根とは?
そもそもコロニアル屋根とは、ケイミュー株式会社が製造し販売しているスレート屋根材の事です。
セメントと繊維質を混ぜて板状にして製造されており、軽量で住宅の耐震性を落としにくくまた費用も手ごろで高い耐久性を持っているコストパフォーマンスの高い屋根材として人気があります。コロニアル屋根はスレート屋根材に含まれる屋根材で、「コロニアル」という商品名です。コロニアルは商品名ではあるもののスレート屋根材として人気があり広く使用されているためよくコロニアル屋根と呼ばれるようになりました。
コロニアル屋根の劣化症状
・割れ、欠け
コロニアル屋根はセメントと繊維質から製造されているためあまり水に強くありません。そのため塗装でコーティングすることで防水性を保ちます。しかしその塗装が劣化によって剥がれてきたりするとコロニアル屋根が直接紫外線や雨風を受けるようになります。割れや欠けが広い範囲に渡って見られる場合には屋根全体の補修を必要とするため葺き替えが必要になります。またコロニアル屋根は飛来物が当たったり強風を受ける事で剥がれてしまったりすることもあります。
・苔の発生
コロニアル屋根は劣化してくると撥水性を失い苔やカビが発生する原因となります。苔やカビの発生は(コロニアル屋根の種類にもよりますが)屋根塗装で補修する事が可能です。
・色あせ
屋根は直接太陽光や雨風を浴びるため劣化しやすく、コロニアル屋根もそれらの影響を受けて劣化し元の色よりも薄くなり色あせを起こします。コロニアルにされている塗装の防水性能が落ちてきている症状でもあります。
・反りや剥離
コロニアル屋根は紫外線や雨を受けて劣化する事でだんだんと反ってくる場合があります。こうした反りや剥離は屋根塗装では補修する事が難しいため、補修するためには葺き替えなどの方法を取る必要があります。
まとめ
コロニアル屋根の寿命と補修が必要となるコロニアル屋根の劣化症状についてお話させて頂きました。コロニアル屋根には大きく分けて3つの種類があり、それぞれ耐久力が違うため寿命にも差があります。発売当時のコロニアルにはアスベストが使用されており、寿命も30年以上ありました。その後アスベストを使用した製品の製造が禁止された後に発売されたコロニアルは耐久力に乏しく寿命も15年~20年ほど。そして現在製造発売されているコロニアルクァッドは耐久性を上げて寿命は約30年ほどと言われています。コロニアル屋根の寿命を最大限に伸ばすためには定期的なメンテナンスを行う必要があり、必要に応じて屋根塗装を行ったり屋根カバー工法や屋根葺き替えをする必要があります。コロニアル屋根に限りませんが、屋根材や外壁材の寿命は住宅の置かれている環境にも左右される点には注意が必要です。
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