ラジカル塗料で塗装する際の単価と安く施工するために知っておきたい事とは？

こんにちは。外壁塗装専門店PRIDEです。

皆様はラジカル塗料について聞いた事がありますでしょうか？

「良い塗料だとは聞いたことあるけど、施工単価はいくらくらい？」

と気になっている方に向けて、ラジカル塗料の施工単価とその特徴についてこの記事でお話させて頂きますので、ぜひ参考にしていただき後悔しないための外壁塗装の選択肢の一つとして考えて頂ければと思います。

ラジカル塗料は施工単価が【2,200円～4,500円/㎡】と単価に二倍以上の差があります。というのはラジカル塗料にはアクリル樹脂やシリコン樹脂、フッ素樹脂まであらゆる樹脂を使用した塗料が存在しており、使用されている樹脂によっても耐久性が違うため、単価に大きく差があるんです。「ラジカル塗料」は「アクリル塗料」や「シリコン塗料」、「フッ素塗料」と同列にある塗料ではなく、「ラジカル制御型の酸化チタンを用いた塗料」の事を「ラジカル塗料」と呼んでいます。そのため、「ラジカル制御型の酸化チタンを用いたアクリル塗料」も「ラジカル制御型の酸化チタンを用いたシリコン塗料」も「ラジカル塗料」と呼ばれています。

ラジカル塗料の特徴としては次のようなものがあります。

・チョーキングが起きにくい

ラジカル塗料は酸化チタンが紫外線を受けて劣化し発生するラジカルを制御する性能を持つ塗料です。

ラジカルというのは塗膜を傷つけ劣化させる原因となる物質で、このラジカルが発生することで塗膜の劣化するスピードが速くなってしまいます。このラジカルが塗膜を劣化させることを制御するため、ラジカル塗料はチョーキングが起きにくい塗料となっています。

・コスパが良い

ラジカル塗料は耐用年数が14年～16年と言われており、もともとコスパの良いシリコン塗料よりも耐用年数が長く費用もシリコン塗料と比べてそれほど変わらないことからコスパが非常に良い塗料と言えます。ただし使用されている樹脂によっても耐用年数が違いますので注意が必要です。

・親水性が高い

ラジカル塗料は親水性が高い特徴があり、その親水性から汚れがついても雨等で落ちやすいです。（※ツヤの有無によっても多少変わってきます）

・防カビ、防藻性能

ラジカル塗料は含まれる添加剤の効果によって防カビ、防藻性能に優れており日陰や風通しが良くない場所の外壁でもカビや藻が発生しにくい状態にすることができます。

・ツヤを選べる

ラジカル塗料にはツヤなし（マット）からツヤありまで細かくツヤを選ぶことができますので、マットで落ち着いた雰囲気の様子からぴかぴかの高級感ある様子まで好きなツヤで塗装を行う事ができます。

・コストパフォーマンスを求める方

チョーキング現象が起こりにくく耐久性に優れたラジカル塗料は大変コストパフォーマンスに優れた塗料と言えます。耐用年数はフッ素塗料には劣るもののシリコン塗料と同じくらいの施工単価でより高い耐用年数を誇る塗料と言えますので、高耐久を希望される方におすすめです。ただしシリコン塗料にも多くの種類があり中にはラジカル塗料よりも長い耐用年数を持つ商品もある事から、コスト面と性能面を見て選択肢の一つとして考えてみてはいかがでしょうか。

・ほぼ水性１液タイプしかない

ラジカル塗料は1液タイプの水性塗料がメインで油性塗料がとても少ない塗料です（一部屋根用として油性の２液タイプがあります）水性塗料は硬化に時間がかかるため、塗装後の雨や湿気、急激な気温の低下などの影響を強く受けてしまう可能性があります。

・濃い色では効果が感じづらい

ラジカル塗料は酸化チタンという白い顔料が発生するラジカルを制御することでチョーキングを起こしにくい塗料となっているため、そもそも含まれる酸化チタンの量が少ないような濃い色ではその効果が感じづらいです。

・実績が少ない

ラジカル塗料は2012年に最初の商品が発売されてからまだあまり経っていませんので取り扱っている業者が少なく、また実際メーカーが提唱している耐用年数を越えた施工実績がまだ無い事がラジカル塗料のデメリットと言えます。

ラジカル塗料の施工単価は【2,200~4,500円/㎡】と大きく幅があります。というのもラジカル塗料と言ってもアクリルやシリコン等使用されている樹脂が違い、耐久力にも差があるためです。その差によって施工単価にも差が出ているのです。またラジカル塗料はシリコン塗料よりも耐用年数が長く施工単価もシリコン塗料とそこまで変わらないため、大変コスパに優れている塗料と言えます。一方でまだ発売されてからそこまで経っていないこともあり取り扱っている業者が少なかったり、メーカーが提唱している耐用年数を実際に越えた事例がまだ無い事がデメリットとしてあげられます。