外壁塗装時、養生後に換気扇は使用できるのか？プロが解説！

換気扇を使用したい場合、先に業者へ「外壁塗装中に換気扇が使用できるか」どうか確認しておきましょう。先に確認しておかなかったばかりに排気口が養生されてしまい、使用できないといった事になる場合もあります。また塗装内容によっては使用できない事もありますので、あらかじめ業者へ確認しておくことをおすすめいたします。

換気扇は室内の空気を外に排出するものですが、排出した分の空気は給気口や建物の隙間等から取り入れる事になります。そのためただ閉め切って換気扇を回すだけでは塗料の臭いが建物の隙間から入り込みそれをまた換気扇が排出するという繰り返しになってしまいます。そうなってしまうと部屋の中にはいつまでも塗料の臭いが残るようになり、せっかく回している換気扇の意味が無くなってしまいます。

上記の通り、閉め切った状態では換気扇は十分な機能を発揮することなく、外壁塗装時の部屋の臭い改善することはできません。そのため、外壁塗装時の部屋の臭い対策として換気扇を回す場合には塗装面から一番遠い場所にある窓を開けて臭いのない空気を取り入れましょう。そうすることで臭いのある空気を換気扇が排出し、臭いの無い空気を窓から取り入れる循環となり、部屋の臭いは軽減するでしょう。

換気扇を使用したい場合にはあらかじめ業者へ確認し養生について相談しておく必要がありますが、養生後塗装が始まった後に換気扇を回したくなることもあるかも知れません。その場合にも排出口の養生を勝手に破いたり取ったりするのではなく、一度業者へ確認しましょう。業者によっては一時的に破き、その後再度上から養生をして対応してくれる場合もあります。

塗装を行っている壁から最も遠い場所にある窓を開け、換気を促します。ただ開けるだけではなかなか空気が通らないため、開けた窓の方に扇風機を向けたり、サーキュレーターを設置して空気が循環するような環境にしましょう。ただし外壁塗装時の養生で窓もしっかり養生してしまいますので、窓を開けて換気を行いたい場合にはあらかじめ業者へ依頼しておく必要があります。業者によって対応が違うとは思いますが、基本的には養生の仕方を工夫して窓が開けられるようにしてくれるはずです。また、「キッチン」や「お風呂場」の窓であっても、あらかじめ業者へ話しておけば対応してくれます。（塗装面から近い場合には塗料の臭いが入ってくる可能性はあります）

もし外壁塗装時の「臭い」が気になって換気扇を回したいと考えており、効果的に換気扇を回せないと感じる場合や窓を開けて換気することも難しいと感じる場合には、外出してしまうのも一つの手です。外では職人が作業をしていますが、在宅している必要はありません。しっかりと戸締りをして出かけてしまって大丈夫です。

「臭いが気になるけど外出も難しい」という場合には消臭効果のある活性炭入りの不織布マスクを着用したり、有機溶剤の消臭に特化した消臭剤を使用すると効果的に臭いを取る事ができます。