すが漏れとは？雨漏りとの違いとその対策について

こんにちは。山形市に拠点を持つ外壁塗装専門店PRIDEです！

山形の地域をはじめとする東北地域では雨は降っていないのに雨漏りのような状態を起こしてしまう可能性があります。

これは「すが漏れ」と呼ばれる症状なのですが、このすが漏れについてなぜ起こってしまうのか、対策や対処法はどのようなものなのかについてお話させて頂きます。

すが漏れとは、雪解け水が屋根表面にたまってしまい、そのたまった雪解け水が屋根の隙間から内部に侵入してしまう雪害のうちの一つです。降雪と積雪のある東北地方や北海道などで起きる症状で、築年数が長い住宅などに起きやすいです。

すが漏れが起きる理由としては、

①　室内で温められた空気によって屋根材が温まって積もった雪が解ける

②　部屋から遠い箇所は屋根材が温まっていないため溶けた水が屋根材の端で固まって氷になる

③　屋根の端にダムのように氷が積み重なる

④　雪解け水がその氷にせき止められて溜まり、屋根材の隙間から室内に水が漏れる

このようにしてすが漏れは起きてしまいます。通常、雪解け水は屋根を伝って排出されるため屋根の内部に侵入することはありませんが雪解け水が固まった氷が壁となってしまい雪解け水の逃げ場が無くなってしまった結果、屋根材の下の防水シートや屋根材を固定する際の釘の穴などのほんの少しの隙間からすが漏れにつながってしまいます。

・築15年を越えている

築15年を越えると屋根材が劣化し始めてきて屋根材の隙間が大きくなってきますので、すが漏れが起きやすい状況になりやすいです。また長期間メンテナンスをしないでいると雪滑りが悪くなり、それもすが漏れの原因になります。

・雪落ちが悪く雪が溜まってしまう

屋根材の劣化や屋根の形などで雪落ちが悪く屋根に雪が溜まってしまうとすが漏れに繋がりやすい状況になりやすいです。

・雪止め金具がある

雪止め金具があると屋根に積もった雪が滑り落ちていかないため屋根に雪がとどまりやすくなります。そのためすが漏れに繋がりやすいです。

・日当たりが悪い

住宅の日当たりが悪い場合には屋根に積もった雪が解けにくく、すが漏れの原因になります。

・雪下ろしをする

すが漏れを防ぐための一番の対処法は雪下ろしをするのが一番効果があります。雪下ろしをすることで屋根に氷ができて水のせき止めになってしまう前に対処する事ができますので、屋根に水に溜まってすが漏れに繋がってしまうのを防ぐことができます。ただし屋根に上って雪下ろしをするのには危険が伴いますので、雪下ろしのサービスを提供している業者に依頼することをおすすめします。

・屋根の排水能力を上げる

雪解け水が溜まってしまってもすが漏れに繋がらないように屋根材を交換するのもすが漏れ対策になります。ただし施工費がかかる点がデメリットです。

・室内の気温が屋根に伝わらないようにする

すが漏れは室内の温度が屋根に伝わってしまい、屋根の温度が上がってしまう事が理由で発生します。そのため屋根の室内の温度が屋根に伝わって温度が上がらないようにするとすが漏れの対処になります。そのため屋根の裏に断熱材を入れて屋根に温度が伝わらないようにする、また屋根裏の換気効率を上げて屋根裏の温度が上がってしまわないようにすることですが漏れ対策対策をすることができます。

・溜まった雪解け水を除去する

すが漏れが起きてしまった場合、屋根の雪下ろしを行ってダムのようになってしまっている氷を割って溜まっていた雪解け水を除去します。ただし屋根に上って行う作業になるため危険が伴います。リスクがある対処方法となるため無理はせず、業者に依頼することも考えましょう。

・内装材を濡らさないようにする

応急処置ですが、すが漏れを起こしている箇所の下にバケツなどを設置して内装材や室内にあるものが濡れないようにします。またすが漏れを起こしている箇所にタオルをあてるなどし、濡れてしまう範囲を広げないように工夫しておきましょう。

・雨漏り

雨漏りは屋根材の劣化による隙間や穴があいている場合などにそこから雨が入り込んでしまって起こります。

・すが漏れ

すが漏れは雨漏りとは違い、屋根に異常がない場合でも起こります。屋根は通常、上からの水は防げるような構造になっています。しかしすが漏れが起きるような状況の水が溜まってしまうと屋根材の隙間から水が入り込んでしまいすが漏れに繋がります。

つまり、「屋根材に異常がある場合に発生するのが雨漏り」「屋根材に異常が無くても発生するのがすが漏れ」という違いがあります。

すが漏れとは積雪のある東北地方や北海道のような地域特有の雪害です。屋根に積もった雪が室内の暖気で温まった屋根の上にある部分のみ溶け、屋根の端に氷として壁になってしまい雪解け水の逃げ場が無くなってしまう事からおきます。雪下ろしを定期的に行う事が直接的でコストもかからない対処法ですが屋根に上って作業を行うのはリスクが伴うため無理に行おうとはせず雪下ろしサービスを提供しているプロの業者に依頼することも考えましょう。