機能性塗料には様々な種類や機能が！一体どんな機能を持っているのか解説！

遮熱性のある機能性塗料は太陽光からの熱を反射し塗装面の温度上昇を防ぎます。屋根や外壁へ塗装することで建物内部に熱を通す事を防ぎ、室内温度を下げる効果が期待できます。また、室内温度を下げることでエアコンの効果も上がり、節電に繋がるかも知れません。

断熱性のある機能性塗料は塗装面へ熱を伝わりづらくします。夏場には塗装面から熱が入ってくるのを防ぎ室内温度を下げ、冬場には室内の温度を外に出さず保温する効果があります。遮熱性のある機能性塗料同様屋根や外壁への塗装することでより効果が期待できます。

低汚染性のある機能性塗料は雨が降った際に雨水と一緒に汚れが落ちる機能のある塗料です。というのは、親水性が高く水と馴染むためです。高い親水性のおかげで塗膜と汚れの間に水が入り込み、一緒に流れてくれます。また、排気ガス等の油性の汚れを弾き雨筋が出来てしまう事も防ぎます。このような機能から低汚染性のある機能性塗料は洗浄の手間をかけたくない方や建物が交通量のある道路に面している方等におすすめです。

防水性や耐水性のある機能性塗料は弾性があり伸びる特性があります。そのためモルタル等で出来ている外壁にひび割れが起きた際に塗膜が割れに追随し、水の侵入を防ぐ機能があります。コーキングの部分やモルタル壁に使用される事が多い塗料です。

透湿性のある機能性塗料は建物内部の湿気を外に逃がし、逆に外からの水は内部に入れない特性を持つ塗料です。内部から発生した湿気を外に逃がす事ができないと内側から塗膜が膨れてしまったりします。そのため結露が起きやすい断熱性の優れている建物や、既に結露が起きている部分の塗装に透湿性のある塗料は向いています。

防カビ･防藻性のある機能性塗料は塗装した箇所にカビや藻が発生することを防ぐ機能のある塗料です。カビや藻は太陽の当たらない湿気の多い箇所に発生しやすく、発生すると美観を損ねます。また酷くなると外壁自体の劣化に繋がったり、身体に害を及ぼす可能性もあります。条件がそろって発生し始めたカビは壁面についたホコリや塗料自体を餌にして繁殖していきますので注意が必要です。

耐火性のある機能性塗料は燃えにくいという特徴があります。万が一火災が起きてしまった場合にその燃えにくい特徴で火が燃え始めるのを遅らせ、他に燃え広がる被害を最小限に抑えます。また、耐火性のある塗料とは別に「耐火塗料」という、火災の際に塗膜が不燃材になる塗料もあります。

耐候性のある機能性塗料の特徴は太陽光からの紫外線や雨風といった天候に対する耐久力です。この耐候性は塗料の「機能」というよりは天候に対する「耐久性」を指す言葉で、この耐候性が高いほど塗膜の劣化サインであるチョーキング現象が起きづらいです。アクリル塗料が一番耐候性が低く、また無機塗料が最も高い耐候性を持っています。